モンゴル外務当局は「当時のタタール・モンゴル軍がキエフを襲撃し破壊した事に対し、ウクライナが補償を求めている事」を公式に確認した。モスクワ駐在モンゴル大使館のナムスライ報道官が、ラジオ「ヴェスチFM」に出演した際、これを認め「キエフ当局から、しかるべき公式書簡を受け取った」と明らかにした。
なおモンゴル側は、賠償の支払いに同意したが、対象は、この歴史的出来事の直接の被害者あるいはその家族に限るとし、ウクライナ側に、被害者リストを提示するよう求めている。
ナムスライ報道官は、ラジオ番組の中で次のように述べた-「中世には、たしかにキエフ・ルーシは存在したが、当時ウクライナ国家はなかった。もしウクライナ議会(最高会議)が、ジェノサイドの被害者となったウクライナ市民及びその家族すべての名前を書いたリストを用意するならば、我々は、賠償金を支払う用意がある。」
昨年5月、ウクライナ最高会議が「モンゴル帝国の犯罪的体制による13世紀ウクライナ国民に対するジェノサイド(大量虐殺)に関する決議」を採択したとの報道が流れた。