ハガティー氏は、次のように語った-
「シャラポワがメルドニウムを故意に服用していたとするいかなる証拠もない。この事実は、シャラポワの2年までの罰則期間を軽減することができる。私は、罰則期間を2年から著しく短い期間に軽減することを求めることができる重要な緩和要素が存在すると考えている。メルドニウムは、心電図検査の結果マリアに診断が下された心臓疾患の治療を助ける。またマリアには糖尿病の兆候もあると診断された。そしてメルドニウムは、その数値を下げるのにも役立つ。メルドニウムは細胞を保護する。これはシャラポワのもう一つの診断結果である弱った免疫力の問題を解決する上で非常に重要な意味を持っている。医師の診断とその治療の勧めは、医学的な数値データに基づいて必要だった。」テレグラフ紙が報じた。
シャラポワ選手には、暫定的な出場停止処分が科された。シャラポワ選手の問題に関する予備審理は、3月23日に予定されている。
5度のグランドスラム覇者で、女子テニス選手ランキングでトップに輝いた経歴を持つシャラポワ選手は、3月7日「今年初めから禁止薬物リストに入ったメルドニウムのテストで陽性反応が出た。この薬を10年間服用している。禁止薬物リストに入った事を知らなかった」と語った。
シャラポワ選手のドーピング問題が明らかになった後、ドイツの高級自動車メーカーPORSCHE(ポルシェ)や米国のスポーツ衣料品メーカーNike(ナイキ)は、彼女との協力関係を一時停止したほか、スイスの時計メーカーTAG Heuer(タグ・ホイヤー)は、彼女との契約の更新を見送った。