以下、論文の内容をまとめてお伝えする —
「サウジアラビアは、イランを不安定化させるために原油価格を下落させる用意がある、などとは一度も警告していなかったが、実際のところサウジは、2014年それを行い、やり過ぎてしまったように思える。
サウジの官僚達は、実際、価格が1バレル=60ドル以下に落ちるだろうとは推測していなかったろう。現在IMF(国際通貨基金)は、もしサウジが予算支出を減らさなければ、2020年までに国は破産すると警告している。
一方イラン経済は、制裁解除により上向きになるだろう。イランは、自国の原油を売る新しい市場を模索してゆくに違いない。そうした形で、サウジアラビアは、自らの武器によって打撃を受けるだろう。」