ディ・ヴェルトは、まずナイジェリアについて、同国当局はイスラム過激派「ボコ・ハラム」と戦う力がなく、「ボコ・ハラム」の戦闘員らは昨年、「ダーイシュ(IS、イスラム国)」、「タリバン」、「アルカイダ」よりも多くの人々を殺害したと指摘している。
またナイジェリア当局には、同国にとって最も重要な原料である原油価格が世界市場で下落したことによる打撃に真剣に対応するための資金が不足している。
ベネズエラでは、政府が破綻を恐れてガソリン価格を値上げしたあと、暴動が発生した。
メキシコでは原油価格の下落により、麻薬カルテルとの高くつく戦いの問題が生じた。
中東諸国は、原油収入を「ダーイシュ」との戦いにまわさなければならない。
ディ・ヴェルト紙は、「安価な石油は地球をより危険なものとしている」と指摘している。