ロスコスモス 閉鎖していた博物館を再オープン

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ロシアの国営企業「ロスコスモス」は、幅広い人々に貴重なアーティファクトのコレクションを公開するために、宇宙関連企業の博物館を再オープンする計画。

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今までこれらのアーティファクトが一般の人々に公開されたことはなく、博物館は長い間閉館されていた。

宇宙関連企業の博物館を見学するのは事実上、不可能だった。なぜなら、このような企業では厳しい警備体制が敷かれているからだ。

ロシアのほぼ全ての宇宙関連企業に、独自の博物館がある。例えば、ロシアの宇宙ロケット企業「エネルギヤ」は、モスクワ郊外の町コロリョフに2つの博物館を持っている。同博物館には、人類初の宇宙飛行士ユーリー・ガガーリンが軌道から降下する時に使った宇宙船「ヴォストーク1」の本物のカプセルが保存されている。史上初の女性宇宙飛行士ワンチーナ・テレシコワと人類初の宇宙遊泳を果たしたアレクセイ・レオノフが使用したカプセル、軌道ステーション「ミール」のモジュール、宇宙船「アポロ」、人工衛星、その他たくさんの宇宙機器なども展示されている。

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ロシアの航空宇宙企業S・A・ラヴォーチキン記念科学製造合同の博物館には、火星や金星を研究するための自動惑星間ステーション、月から地球へ330グラムの月の土壌が運ばれた時に使われたカプセル、最初の月探査機や巡航ミサイル「ブーリャ」などが展示されている。

ロシアの「統一ロケット・宇宙会社」のデニス・クラフチェンコ副責任者は、あらゆる大手宇宙関連企業の展示は、実際に使用された宇宙関連機器の数で、モスクワ北部にある宇宙飛行学記念博物館のコレクションを凌駕していると述べ、次のように語っている-

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「私たちの野外博物館では、打ち上げロケットから人工衛星、有人宇宙船などまで、宇宙飛行学の発展が総合的に紹介されています。私たちは、今まで幅広い人々に公開されていなかった複数の企業の博物館で、テーマ別の展示を行う計画です。なお展示場から数メートルの博物館の壁の向こう側では活気みなぎる仕事が進められており、現代の宇宙船および関連機器が製造されています。これは以前閉鎖された元博物館に特別な雰囲気を与えています。」

「エネルゴマシ」のような閉鎖会社も、ショールームを幅広い人々に公開する計画だ。ここでは戦後から現在までのロケットエンジンや、ロシアの最新ロケット「アンガラ」の「心臓」が公開される。またロケットの第1弾のエンジンが、わずか3-4分しか稼動しないことなどを知ることもできる。

「ロスコスモス」は、ロケットの打ち上げを見学するバイコヌール宇宙基地へのツアーなど、見学ツアーも発展させる方針。このようなツアーは、すでに今年夏にも始まる予定だ。

 

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