16歳のメドヴェージェワ選手は3日、米ボストンで開かれたフィギュアスケート世界選手権の女子シングルで、ライバルである米国のグレイシー・ゴールドやアシュリー・ワグナー、日本の宮原知子、浅田真央、本郷理華、そしてロシア代表の「相棒」であるアンナ・ポゴリラヤの各選手を抑えて金メダルを獲得した。なおポゴリラヤ選手は同大会で銅メダルを獲得した。
メドヴェージェワ選手は記者団に、次のように語った‐
「最後まで集中力を維持しないといけません。ボストンでフリーが行われた時、モスクワは朝の7時でした。私の頭にあったのは『眠りたい!』ということだけでした。足から疲れが押し寄せていました。でも新しいルールにより、私たちはすぐに控室に行くことはできません。私とアーニャ(ポゴリラヤ選手)とマオ・アサダは、座って、他の選手たちの採点を待っていました。少しでも状況を和らげようと思って、私はマオに日本語で詩を読みました。彼女ははじめ分からなかったみたいで、もっと近くに来て座り、『もう一回言って』と言いました。私はもう一度読みました。彼女は(ベンチから)落ちそうになりました。私が読んだのは、日本のアニメで流れていた歌の歌詞です。このアニメは26エピソードずつ数シーズンにわたって続いています。私は何度も何度も聞いて覚えたんです。私は日本人の記者たちにも詩を読みました。彼らも倒れそうになっていました。」
メドヴェージェワ選手は、スポーツや学業の他に絵を描いたり、編み物をしたり、マクラメなどにも夢中になっている。またドラマやアニメを見たり、音楽を聴くのも好きで、密かに次回のプログラム用の音楽を探したりもしているという。
ラジオ「スプートニク」は、米国に電話をかけ、ロシア・フィギュアスケート連盟の広報担当者オリガ・エルモリナ氏に話を聞いた。エルモリナ氏は、メドヴェージェワ選手には強い意志と不屈の精神が十分にあると述べ、次のように語った‐
「素晴らしい勝利です。メドヴェージェワ選手は、シーズンの重要な大会を全て勝ち抜きました。ロシア選手権、欧州選手権、グランプリファイナル、そして今回ボストンでは世界選手権で勝利を祝いました。彼女は明るい性格ですが、鋼のような精神を持っています。ジェーニャ(メドヴェージェワ選手)は自分で、もしこのコーチでなければ、自分にどんな性質があるのか分からなかったと言っています。もちろんコーチのエテリ・トゥトベリーゼは彼女を全力で育て、彼女の精神を鍛え上げる手伝いをしました。彼らの間には、2人のレベルでしか到達できないような、とても繊細ではあるものの、強い結びつきがあるんです。」
ボストン大会でロシアの女子シングルの選手たちが成果を収めたことで、来年の世界選手権にはロシアから女子シングルに3人の選手が出場することができる。
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