これは、太陽系のなぞの第九惑星がすでに地球に向かって彗星の奔流を送ったために起こることだ。ルイジアナ大学のダニエル・ヴィトマイエル氏はそう主張している。
第九惑星、時に「惑星X」と呼ばれるその存在は、まだ理論的にのみ証明されている段階にとどまる。太陽系の周縁部に軌道が地球より数百倍大きい巨大な天体があるという事実は、今年のはじめにカリフォルニア工科大学のマイケル・ブラウンとコンスタンチン・バトゥイギンの両氏が提唱した。さらなる研究により、1万7117年の周期で太陽の周りを公転しているらしいことが示されている。