これに対しモスクワ・カーネギーセンターの専門家アレクサンドル・バウノフ氏は、今回の安倍首相のソチ訪問について「日本は、ロシアの孤立化のような贅沢を自分に許すことはできない。これは、中国や韓国が、日本そのものに『疑い』を持って接していることと関係がある」と述べ、次のように続けた―
「日本は、東アジアに友人がいない。まさにそれゆえに日本にとってロシアとの関係は、大変重要なのだ。」
安倍首相は、ソチ滞在中、クリル(北方領土)問題、貿易経済及び人道分野での日ロ協力発展の現状及び見通し、さらにはシリア情勢などについてロシア側と協議する計画だ。
また安倍首相は、エネルギー産業を含めたロシア経済の支援、そして極東地域の産業発展のため、8つの方向性に沿った協力プランを提案する考えだ。