金正恩氏と北朝鮮テレビは国際社会を無視し続けている

© REUTERS / Damir Sagolj金正恩氏と北朝鮮テレビは国際社会を無視し続けている
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朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の主権の擁護は保証されている。朝鮮労働党第7回大会の開会式で金正恩第1書記はこう宣言した。忘却の彼方のソ連とは異なり、北朝鮮は党大会の生中継を行なわず、外国人記者らも現段階では式場への入場が許可されていない。このため正恩氏のスピーチ内容を現地テレビの夕方の報道から知るために、スプートニクの特派員も他の数十名の外国人記者らと同じくピョンヤンへとやってきた。ピョンヤンからアンドレイ・イヴァノフ評論員がレポートをお届けする。

平壌で「勝利者の大会」開催中、スプートニク特派員からの取材 - Sputnik 日本
平壌で「勝利者の大会」開催中、スプートニク特派員からの取材
「金正恩氏は大会代表団の前にヨーロッパ式の濃紺のスーツに灰色のネクタイを締めて登場した。正恩氏の歓迎の辞もまた東洋的様式ではない。正恩氏は端的かつ明確に国の成功について報告すると、なぜ本大会が勝利者大会と呼ばれているかについて次のように説明した。朝鮮労働党の叡智ある指導部の元、北朝鮮国民が自分たちの労働で核ミサイルの盾を作り、その主権をしっかりと守ることを保証したからだ、という。

その数時間前にピョンヤンの街角でスプートニクの特派員が、3月26日記念ピョンヤン電気ケーブル工場の労働者やエンジニアにインタビューした際も全く同様の発言が聞かれた。実はまさにこの日、つまり3月26日に同工場を北朝鮮の創設者である金日成氏が視察し、その後工場はあっという間に電気ケーブル生産でトップにのし上がったという経緯がある。

ところがテレビ中継は正恩氏の演説が終わった時点で中断されてしまい、ピョンヤンまで来て中継に見入っていた外国人記者らをがっかりさせた。これで大会の正恩氏のプログラム演説が行われたかどうか、という問いへの答えはとうとう宙に浮いてしまった。仮に行なわれたとすれば、北朝鮮発展のどの方向性が示されたのだろうか? ジャーナリストや専門家らの間ではプログラム演説は炸裂する爆弾の効果を持つことから、この騒々しいアクションは時間も遅いし、翌朝に持ち越そうということになったのではないかという見方がもっぱらされている。

というわけでたくらみはそのまま温存された。まぁ、鮮やかな朝というこの国の朝を待とうではないか。朝のほうが夜より思考も賢明なのだ(ロシアのことわざ)。」

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