19日、フォーラム参加者らは、ビジネス道における問題と障害を見極め、質的に新しいレベルへの進出の道筋を提案しあい、数多くの取引を討議し、締結した。
「投資の成長のポテンシャルは大きい」と経済発展省のアレクセイ・リハチョフ第一次官。 ASEAN諸国とロシアの貿易高は今年の第1四半期、前年同期に比べ20%成長した。しかし、リハチョフ氏によると、「登録システム、通関、商品の認証に関連する一連の問題がある。輸入関税や保護措置などの貿易障壁があり、これはしばしば起業家にとって快適でない物流システムとなっている。そのため、起業家は、自国政府に対し、特恵貿易関係、自由貿易協定すなわち商品、サービス、資本の自由な移動の確立に向かって前進を急ぐよう要請している」
アジアはロシア向け輸出品リストを拡大する準備ができている。ロシアで育てられていない野菜や果物にとどまらず、たとえばベトナムはモスクワ郊外における牛乳加工工場の建設に約30億ドルを投資する。リャザン州ではタイの投資家と共同でチーズや乳製品の生産を担う大規模な牛繁殖複合体を建造する計画だ。タイからの投資家はまた、極東での建設事業に対する優遇条件に関心を持っている。極東発展省のアレクサンドル・ガルシカ大臣によると、これは農業セクター・プロジェクトへの投資に関わるもので、畜産業もやはりこれに関わる。また、タイはすでにハバロフスク地方で製糖工場を建設している。大臣によれば、優先発展特区施行1年で、1兆ルーブルの投資が誘致され、うち28%がASEAN諸国を含む外国からのものだ。
ロシアにとってASEANは軍産複合体製品の販売市場としても興味深い。シリアでの反テロ作戦の成功は現代ロシアの武器と技術の需要を高めた。ロシアの技術への関心をベトナム、マレーシア、ラオス、インドネシア、ミャンマーが示している。ソチでのサミットに先立ち、ロシアの首都で、ロシアとASEAN諸国の国防相が会談し、軍事技術協力を議論した。
ソチで今夜、ASEAN諸国とロシアの今後のパートナーシップ戦略を決定するソチ宣言に署名がなされる予定だ。