先にロシアのプーチン大統領は、ウクライナ南部・東部のドンバスで全ロシア国営テレビ・ラジオ放送会社の記者数名が殺害された事件でロシアで禁錮22年の刑が下されたウクライナ人、ナジェージダ・サフチェンコ被告に恩赦を与えた。
同日ウクライナは、禁錮14年が言い渡されていたロシア人2人を釈放した。米国、ドイツ、フランスはこれについて、ミンスク合意履行に向けた重要な一歩であると指摘した。
なおトゥスク議長は、G7サミットの場で行われたブリーフィングで、「ロシアに対するEUの行動は変わらない」と述べ、「ミンスク合意履行における著しい進展はまだみられない」と指摘した。
EUによるロシアに対する制裁は、7月31日まで。
対ロシア制裁延長に関する問題は6月28日、29日両日のサミットで協議される。
なお先にハンガリー、キプロス、ギリシャ、イタリア、スロバキアの5か国は、規制緩和を支持する意向を表している。