「日本の美学は欧州のそれよりも私に近い」―「映画の家」でユーリイ・ノルシュテイン氏の芸術の夕べが開催される

© Sputnik / Milena Rudユーリイ・ノルシュテイン氏の芸術の夕べ
ユーリイ・ノルシュテイン氏の芸術の夕べ - Sputnik 日本
ロシア映画年にちなむ「我らが映画の伝説」イベントの一環として、ロシア映画製作者連盟付属「映画の家」でロシアを代表する映画監督との芸術の夕べが続けられている。25日には世界的に有名な映画監督、アニメ作家、ロシア人民芸術家、ユーリイ・ノルシュテイン氏と「映画と文化を語る」と題した夕べが開かれた。「スプートニク」の取材に対しノルシュテイン氏は、日本の芸術的伝統とのかかわりや、宮崎駿監督との友情について語った。

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「スプートニク」:芸術家として、あなたに最も近い日本の美学の特徴は何ですか?

絶対的に、すべてだ。ヨーロッパの伝統と比較すると、日本の芸術的なビジョンは私に非常に近い。ヨーロッパのプラグマティズム、徹底的にすべてを見つけるという欲求は私に決して合っていなかった。私はどんな疑問にも、常にさまざまな角度から検討し、弁証法的にアプローチしようとしていたから。だから、やはり、私は学校では非常に悪い生徒だった。私は決して、教師が回答の中に求める、カテゴリー的で明確な答えを受け入れなかった。

「スプートニク」:日本文化のどんな要素が最もあなたを刺激するか?

日本文化、哲学の中で私に最も重要なのは、不確定性原理だ。これは演劇を含む文化的な生活のあらゆる分野に適用される。私が最初に歌舞伎を見たとき、私は、日本の演劇言語の造形性にかなりショックを受けた。日本画、特に12-13世紀のそれをより良く知ったとき、私はそれにも多大な影響を受けた。これほど美しいものはない、と思われた。非常に大変な仕事で生まれる軽さが好きだ。

「スプートニク」:今宵の開始時、松尾芭蕉の俳句を引用されました。日本の詩はどのようにあなたの自然関連の仕事に影響を与えていますか?

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実際、私は日本の詩をすごくよく知っているというわけではないのだが、特に好きな詩がいくつかある。映画制作者として、私は日本の詩人に固有の、行動の特定へのアプローチを非常に買っている。たとえば小林一茶に次の句がある。「畑の農夫が/私に道を示した/引き抜いた大根で・・」。仕事に没頭している人が、大根で道を示し、すぐに仕事に帰るのだ。非常に容量のある、映画的説明だ。

「スプートニク」:日本の古典的アニメ作家宮崎駿監督は、あなたを優れた芸術家であり、師であると認め、「霧の中のハリネズミ」を最愛のアニメーション作品の一つに挙げている。

宮崎さんは古い友人だ。我々は、少年時代とはどうあるべきかという理解について、非常に酷似している。私はいつも、それは人生の中で最も重要な期間であると述べている。宮崎さんも、今、子どもたちはスポイルされ、木のぼりも、火を焚くことも、旅行もできないと嘆いている。彼らはどのように生きていくのか、今後どうなってしまうのか?彼は心の底から、複雑さと弁証法に満ちた実生活に子どもたちが接続されるようにと努めている。ジブリ美術館には古い給湯器がある。薪用の小屋や暖炉がある。かつての薪割りの様子を子供たちが見られるように。彼はまた、ロシアの芸術を真に愛している。日本でレビタンの大型展覧会を組織することを夢見ている。あるときは自分のスタジオで、ワスネツォフのイラストによる物語「3匹の熊」に基づく展覧会をひらいた。非常に素晴らしい展覧会だった。すべてフルサイズで、小屋、インテリア、ベッド、キッチン用品、熊を設置した。子供たちは主人公たちとともに小屋の中で遊ぶことができた。なんと素晴らしいアイデア、なんと素晴らしい人だ!彼はすべての力を文化に注いでいるのだ。

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