ロシア、ISSの日本実験モジュール「きぼう」からナノ衛星打ち上げ

© 写真 : NASA/ESA国際宇宙ステーション
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モスクワ、リア・ノーヴォスチ。サマラ国立航空宇宙大学が国際プロジェクトQB50の枠組みの中で製作中のロシアの超小型衛星SamSat-QB50が2016年、国際宇宙ステーション(ISS)の日本のモジュール「きぼう」から打ち上げられる。サマラ国立航空宇宙大学広報の発表。

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今、同大学際宇宙研究学部の研究者らが、SamSat-QB50にドレスデン工科大学が作成し、地球近傍の原子状酸素の生成と分解を記録するように設計された複合科学機器FIPEXを取り付けている。また、日本の「きぼう」モジュールのロボットアームからNanoRacks分離システムでロシアの超小型人工衛星を打ち上げるため、ISSへの有用ペイロード配置許可のため特別委員会に提出する必要な書類を準備して

「国際宇宙ステーションの安全面を担保するために厳しい規制があるので、私たちにとってこれは新しい、非常に深刻な問題だ」と同学部のイーゴリ・ベロコノフ教授。
サマラ国立航空宇宙大学大は2009年以来、セオドア・フォン・カルマン流体力学研究所(ベルギー)の後援の下に行われている欧州のプロジェクトQB50に参加している唯一のロシアの大学である。国際グループの目標は地球の熱圏の時空間モデルの構築と研究。20カ国以上から37大学が参加しており、いずれも宇宙分野で世界一流の大学だ。

今、同大の科学者たちはまた、作成したナノ衛星打ち上げの信頼性の向上に努めている。「ISSの「きぼう」モジュールから国際衛星団を打ち上げるとはつまり、キューブサット(宇宙探査のための小または超小型衛星のフォーマット)があたかもそれぞれ互いに3つの「ダブル」衛星から同時に押し出されるようにスプリングシステムで「チューブ」から発射されるということだ」。このようなシステムは機器の設計、搭載される科学機器さらには発射モジュールそのものの保護に対するさらなる信頼性要件を課す。

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「例えば、飛び出し、または展開する設計要素が超小型衛星の発射を妨げ、衛星が立ち往生し、不測の事態となり、搭乗員で対処する必要が出るかもしれない」と専門家は説明する。

この事態を回避するためにロシアの科学者は機器の元のデザインに変更を加えた。「衛星の幾何学的可変性と可動設計を変更し、空力安定装置が膨張でなくスプリングにより展開するようにした」とイーゴリ・ベロコノフ教授。

当初SamSat-QB50は、「ダブル」キューブサット形態だが、軌道に到達した後展開され、「トリプル」キューブの形をとる。これでベクトル対気速度の長手方向の軸を安定化させるため、この高度で働く空気力が利用できる。

正確な打ち上げ日とQB50プロジェクトの40以上のナノ衛星をISSに届けるキャリアは打ち上げサービスについてフォン・カルマン流体力学研究所が契約を締結しているNanoRacksによって決定される。
ロシアのナノ衛星は地球から380 —430キロというISSと同じ軌道で稼働を開始する。

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