ロシアのTENEX、福島第一原発処理に助力へ

© AP Photo / Shizuo KambayashiロシアのTENEX、フクシマ処理に助力へ
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ロシアの原子力国家コーポレーション「ロスアトム」の傘下のTENEX社はこれから「バックエンド」事業という新たな方向性を打ち出していく。「バックエンド」とは原子力施設の廃炉に取り組む作業だ。

フォーラム「アトムエクスポ2016」に参加した同社のリュドミラ・ザリムスカヤ代表取締役はスプートニクからのインタビューに次のように語っている。

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スプートニク:専門家らの間からは世界最大の原子力施設でその使用停止に著しい尽力と非標準的なアプローチが要求されるのがまさに日本の福島原発だという指摘が挙げられている。日本側は福島第1原発の使用停止作業にTENEXの参加の可能性を検討しているだろうか?

ザリムスカヤ代表取締役:ロシア人専門家らは原子力部門で原子力施設のバックエンドで使用済み核燃料、放射性物質の問題解決や放射能汚染地域の除染など、おびただしい数の複雑な事例に70年間取り組んできた。

マヤーク核技術施設(チェリャービンスク州)やチェルノブイリ原発の事故後の処理作業、国防関連核施設の復旧、原子力潜水艦の解体作業の規模を思い起こすだけでそれは十分理解できると思う。こうした課題を解決するために莫大なリソースが使われたが、その結果、ロシアには稀有な経験が蓄積された。

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これらの経験を、残念ながら福島原発事故後の数年間、日本側はあまり必要としてこなかった。そのために今日、彼らには非効果的な解決を行なった結果生じてしまった問題を取り除くために、図りしれないほど多大な努力が要されている。

これは破壊された原子炉の冷却水の除染にも汚染土壌にも関係してくる。ロシア人専門家らはこれらを見通しており、日本側に対し、最も困難な問題についても事故後の災害処理者らがようやく今取り組み始めた、破壊燃料の除去、莫大な量の標準外の放射性廃棄物の扱いなど問題についても技術上のソリューションを提案している。

TENEXはこの分野におけるロシア、日本の企業間の対話に積極的に参加している。2015年11月、我々は東京でロシアのバックエンド技術に関するセミナーをロシアのリーダー格の専門家らを参加させて行い、これが日本側の大きな関心を惹いた。今日、具体的問題、施設に関する交渉が形作られており、事例ごとの交渉が準備されている。ロシアの経験は日本人専門家が目前に立ちはだかる月並みではない問題を解決する上で必ずや必要になってくるはずだ。


 

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