先に上院で行われた投票でも、賛成44、反対28で、安楽死が容認された。
2015年2月、カナダ最高裁判所は、1993年から国内で効力を持っていた安楽死に対する禁止措置を解いた。最高裁は、耐えがたい苦痛を体験している患者、あるいは治療回復の見込みのない健康状態にある患者には、自主的に死を選択する権利があるとの判断を下した。なお安楽死の手続きは、患者の同意を得てのみ可能である。
そうした判決が効力を発するために、カナダ政府は、最高裁が判決を下してから1年以内に、しかるべき法律を採択する必要があった。
一連の国々では、自然死が訪れるのを早める目的で、患者への医学的治療を止めたりする、つまり延命治療を中止する消極的な意味での安楽死が、認められている。
なおロシアでは、安楽死は法律的に禁止されている。