南シナ海に対するロシアの立場の真実とは

© AP Photo / Ritchie B. Tongo南沙諸島
南沙諸島 - Sputnik 日本
サイン
フィリピンがハーグの国際海洋法裁判所に起こした中国に対する訴えは7月12日に判決が下されることになっている。これを目前に控え、一連の諸国のマスコミは南シナ海の問題に対するロシアの立場を程度の差こそあれ、曲解して報じている。

フィリピン海での軍事演習 - Sputnik 日本
中国VS米国のライバル争いの場と化す南シナ海
このテーマを明確にするためにスプートニクはコンスタンチン・ヴヌコフ駐ベトナム・ロシア大使にインタビューを行なった。

「南シナ海の係争問題に対するロシアの立場は全く明確だ。ロシアには二重底は一切ない。我々もロシアの立場を最高レベルを含むあらゆるレベルで再三にわたって繰り返してきた。ロシアの立場を端的に言うならばロシアはこうした論争には加わっていないということだ。だがこれ以外にもロシアはこの地域に著しい関心を持っており、ベトナムに対してもそれは同じだ。我々はまた、そこにあるあらゆる問題が政治的外交的手段、こうした論争の当事国を交えた交渉という手段で解決されることに関心がある。

我々は南シナ海周辺で緊張を高め、地域の軍事化を拡大させることには断固として反対する。この状況から正常な形で脱する唯一の手段は国際法を基盤とする交渉であると考える。それはまさに1982年の第三次国連海洋法会議最終議定書及び条約である。これはASEAN諸国および中国間で策定されたものだった。これらの文書を基に相互に受け入れ可能な解決を見出す必要がある。

そして先日、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相も指摘したように、我々は論争の国際化およびこの問題に直接的には関係しない方面が入りこむことには異議を唱える。我々はいずれの方面にも肩入れしない。ロシアは完全に独立した立場に立っている。」

ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала