「そうしたものを作るのは国防省、国家保安庁、ロシア非常事態省の発注を受ける業者の課題だ。我々の課題はアビオニクスを作ることになる。アビオニクスとは航空機に搭載され、飛行のために用いられる電子機器でそれなくしてはロボットは動くことができない。これにはツール・ベース、通信、技術的な視点、エネルギー学、動力、集団コントロールシステム、『オペレーターと機械』の相関関係などが必要だ。国防省はどういう形での戦闘ロボットが必要なのか、よく分かっている。だがそれを開発することになる設計者はこのロボットをゼロから作るわけではない。設計者は『レゴ』セットをもっていて、それから注文者が必要とする機械を非常に速く作り出す。まさにこれにセンターの課題がある。」
だが戦闘ロボットは軍にとってはまだ珍しいものだが、軍人を配慮することはひっ迫した課題だ。ロボット技術センターがいま取り組んでいるプロジェクトは「レギオネール」。これはグリゴリエフ氏いわく兵士個人の課題と武器、通信手段、破片や弾の防御手段、いかなる気候条件でも快適に感じることのできる軍服などの装備をはじめとする戦闘手段を一体化した総合複合体。ここには避難に関する開発、戦場条件での食物、医薬品一式、いかなる現場にも依らない支援もここに入る。これはつまり遠隔医療、医療ロボットであり、手術も含めた高度のクオリティーの医師の支援を兵士が全く別の大陸にいても受けられるようになる。
未来調査基金は障害者のリハビリ用ノパワードスーツの改良や将来は交通量の自動制御、宇宙空間の開発などに大きな将来性を感じている。つい先日、未来調査基金はロスアトムと共同で一風変わった若者のプロジェクトの公募を発表した。公募の重要な課題はシステマチックにプロジェクトを実現化できるイノベーターを探し出し、彼らのためのソーシャルモビリティーを生み出すことにある。
先に伝えられたところによると、ロシアでは弾薬として使用できるドローンの改良版が開発されている。