三菱自動車、ロシアの組立は日本製を凌ぎつつある

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2016年は三菱自動車のロシア支社(MMS Rus)にとってはロシア市場進出25年の記念すべき年だ。

これを記念して三菱自動車はロシア市場で最も人気の高いクロスオーバー「三菱アウトランダー」の特別限定記念バージョンを発表。特別バージョンはホワイトと黒のツートンで車体のサイドには金属製の記念プレートがつけられている。この特別車はロシア市場限定ではなくベラルーシ、カザフスタンでも販売される。

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ロシア市場進出25周年の記念すべき年を三菱自動車は薄暗がりの中で迎えている。ロシア市場での販売の伸び悩みはほぼすべてのメーカーが味わっている。にもかかわらず2016年第1四半期だけをとってもアウトランダーの売り上げは前年同時期比ですべてのモデル合わせて84%の伸びを見せた。MMS Rusのマーケティング課のイリヤ・ニコノロフ課長はスプートニクからのインタビューのなかで、この販売の伸びに三菱自動車は楽観的な兆しを感じているとして、次のように語っている。

三菱 - Sputnik 日本
三菱、「スキャンダル」のあった小型車生産再開
「自動車市場はほかの市場と同様、定期的にアップ・アンド・ダウンを繰り返している。下り坂の後にはかならず上りがくるため、将来には確信をもっている。しかもわが社の売り上げトップのアウトランダーは多くは生産のローカリゼーションのおかげですでに数年にわたって販売増を示している。

2010年、カルーガで組立工場が稼働。これは仏のプジョーシトロエンと合弁で建てた工場で三菱はここでアウトランダーを組み立てている。これは我々にとっては非常に重要な戦略的企業であり、特に今日のような容易ではない条件下ではなおさら重要性が高い。この企業のおかげで我々は安定供給が行え、具体的な価格を維持することができる。

現地生産を行っているのは我々だけではない。ロシアに進出したほかの外国企業も同じで、定着にはかなりの苦労があった。消費者サイドは『ロシア人が日本車を組み立てるんだって?』とかなり懐疑的な姿勢を示していたからだ。

実際、今の技術とクオリティースタンダードからすれば全く疑う余地はないのだが。自動車はありとあらゆるテストを通過しているし、カルーガ工場では20人の日本人専門家スタッフがクオリティーコントロールに当たっている。しかも日本の工場で使われている設備はかなり旧弊であるのに対して、ここロシアではあらゆる工場のあらゆる組立ステップで最新の最も進んだ設備が使われている。それに日本人スタッフの評価ではロシア工場で出来上がるプロダクトは日本で作られる同じモデルに劣らないばかりか、時にそれを凌駕さえしている。」

三菱自動車はロシア市場四半世紀の間に120を超えるディーラーセンターをロシア各地の78都市に開設した。またロシアにおける電子自動車の導入ではパイオニア役を果たした。現在、ロシア各地で電子自動車の充電施設の数が増えており、4年でおよそ300台の電子自動車を売り上げた。ロシア人ドライバーが保守的であること、また国からの電子自動車に対する支援が不十分であることを考えた場合、三菱自動車社内ではこれは悪い成績ではないと評価されている。

日産ティアナ - Sputnik 日本
5月 三菱と日産の3車種がロシア市場から消える
5月25日、スモレンスクでロシアでは10番目となる三菱オフロード・パークがオープン。これはオフロードカーでの走行が体験できる場所だ。オープニングに集まった記者団が大きな関心を寄せたのは5月12日ルノー・日産が三菱自動車の株34%を取得し、戦略アライアンスを締結したことがロシア市場にどう影響するかということだった。三菱自動車の株売却は今年12月までに行われる。これについてMMS Rusの高井直哉社長は次のようにコメントしている。

「日仏のルノー・日産アライアンスはアジア市場のポジショニング強化を必要としているが、そのアジア市場では三菱がリードしている。つまり資本を得ることで日本にとって戦略的に重要な地域への道が開けることになる。このほか、ルノー・日産の年間の販売台数は今日、850万台。MMS Rusは資本買い上げで現在の販売台数にさらに110万台を加えることができる。ロシアでのコンツェルンはルノー、日産、三菱自動車、ラーダの4ブランドでその各社が独自の生産ラインを持っている。統合によって第1に生産力がアップし、第2に製品の交換が可能となる。ディストリビューションやディーラー網にはほとんど変化は生じないのでロシアのお客様たちには何の心配もない。

先に伝えられたところみよると、日本はミラーレス車へ移行する

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