今年三月、フランスの「ピエール・カルダン・モードハウス」のロドリゴ・バジリカータ(Rodrigo Basilicati)氏は、ロシア国内でブランド服を製造したいと述べた。現在「ピエール・カルダン」の製品は、ドイツやイタリア、米国の工場でライセンス生産されている。「ピエール・カルダン」指導部の意見では、自社の衣服が、ロシアでも生産されることは理に適っているとのことだ。
月曜日、スプートニク・フランス記者は、ピエール・カルダン氏自身に、氏がフランスに所有するラコスト城の中でインタビューする機会に恵まれた。もともとカルダン氏は、イタリア生まれだ。氏は、なぜ自分のデザインした服の生産をロシアに移そうと考えたのか、その理由を、まず次のように説明してくれた。
「ロシアが世界で一番大きな国だという事を考えれば、普通のことです。私は、貴国でもよく知られていますし、私は、商売上の観点から見て、もしそこに生産拠点を開けば、かなりの関係を結ぶ助けになると考えたのです。それが、私が生産移転を決めた理由です。」
カルダン氏は、ロシアとの文化的近しさを特に感じている。なぜなら、40年間にもわたり、ロシアと共に働いてきたからだ。
「それは尊敬の念です。私は、あなた方の国をたいへん尊敬しています。ロシアは,文化面、音楽面において大いなる価値を持つ国です。また同時に、知る価値のある国でありながら、まだ十分に知られていない国でもあります。」
「全くロシアのスター達は偉大です。私が『エスパス・カルダン』でロシア映画の回顧ウィークをした時、多くの才能に恵まれた人達と会うことができ私は幸せでした。あれは、本当に素晴らしいものでした! 信じがたいほど素敵な俳優達です。」
また政治的な緊張を背景に、ピエール・カルダン氏は、ロシア人とフランス人に、密接な文化的絆を維持するよう求め、国際関係を損なう人達に対抗するよう訴えた。
「二国間の関係が友好的であるようにすべきです。フランス人は、ロシアを大変愛し尊敬しています。文化を好きな人もいますが、戦争が好きな人もいます。不幸なことに、彼らを止めることはできません。これは、大変残念なことです。どんな場合でも、私は、ロシアの大いなる友人であり、ロシアは、私が愛し深く尊敬してやまない国です。
私はまた、外交官でもあり大使でもあります。ロシアとの関係が、できるだけ良いものとなるようあらゆることをしています。私は(ソ連初のロックオペラと言われた)『ユノナとアボシ』をプロデュースしました。この作品は、絶対的に強く結び付ける鎖の輪のようなものでした。私は、芸術は、政治と何ら共通点がないことを示すために、この作品を米国にも持ってゆきました。芸術には、外交官たれという任務があるのです。」
先に伝えられたところによると、日本のブランドユニクロが、Tシャツの最高のデザインを決めるコンテストを開始した。