まず第一に、国内では高齢者が目に付く。それ以外に、ここ最近、国外移民の波がこの国を襲い、毎年⒑万人が国を去っている。予想によれば、今後近い将来この状況が変わらなければ、2080年までにポルトガルの人口は、700万人を切ってしまう。
コイムブラ大学社会調査センターの社会学者エリュシオ・エシタンケ教授は、スプートニク記者の取材に対し「こうした状況は、懸念を呼び起こしている」と指摘し、次のように続けた―
「基本的に若い世代のポルトガル人、あるいは子供と持つことができる人々が国を出ているという事実に注目するならば、今の状況が、直ちに政治的措置を求めるものであることは明らかだ。こうした傾向を鈍化させるか、あるいは逆転させるような措置をとる必要がある。
ポルトガル人の間で移民を決意する人々が多いのは、2011年から始まり、今も国が苦しんでいる財政経済危機の影響だ。
ポルトガルの若者を祖国に戻し、ネガティヴな人口動態学的傾向を元に戻す唯一の方法は、経済を近代化し、ハイテク関連部門を発展させることである。
もし状況が変わらなければ、数百年後にはポルトガルという国は、完全になくなってしまうなどと結論を出すような専門家は必要ではない。」
先に伝えられたところによると、アルゼンチン検察当局は、大臣経験者であるホセ・ロペス氏が、大金の入った袋を修道院に持ち込む様子を映したビデオが明らかになったのを受け、尼僧のセリアイネスアパリシオ氏を事情聴取のため呼び出した。