その理由は、モスクワのほうがより良くシリア社会の分裂を理解していたことだという。
モスクワは「民族や宗教などの点でシリア社会の特質をより良く理解していた」と同氏。シリアでの紛争は、「体制」と「反体制」の間だけでなく、異なる共同体の間のものだった。うちの多くにとって、アサド大統領は今なお「生存の保証」であるという。
アサド打倒は内戦の延長につながるのみであり、西側の指導者らはこの問題に関する明確な立場を持っていない、とロジニ氏。
シリア紛争を解決するためにはイラン、ロシア、サウジアラビア、トルコとの「現実的な交渉」が必要だ、と専門家は強調した。