スプートニク:トルコでここ数日起こっていることの原因は何だと思われるか?
ザハロワ氏:我々の目下の懸案はトルコにいるロシア市民の安全だ。適時にトルコを脱出せず、そこに閉じ込められている人々との連絡を維持することが今一番重要なことだ。これに劣らず重要なのは、トルコと協力して、トルコの領土に残るロシア市民の安全を確保することだ。我々はこれに24時間態勢で取り組んでいる。
トルコの一件に対するNATOの影響に関しては、この一件がNATOサミットの1週間後に行われたことに注意を喚起したい。トルコはNATOの重要にして非常に活発な加盟国だ。安全保障分野の仕事に必要な資金を十分に持つトルコ最大の軍事的・政治的構造は、トルコ自体および地域の安全保障への脅威の可能性について一言もなかった。
NATOはどこだ?NATOは「ロシアの脅威」に取り組んでいた。NATO自身が考案し、それと戦うことにした、架空の脅威だ。 脅威に取り組む際にNATOが見せる古典的な方向音痴が示されたのだ。
ワルシャワでのサミットとトルコのクーデターの試みの間にニースで起こったテロに注意してほしい。これらすべては NATO指導部が「ロシアの脅威」を議論した後で起こったことだ。
スプートニク:ロシアはNATOとの対話を継続することに対して開かれている。より高いレベルでのそれを含め、ロシア自身はNATOとより頻繁に協議を行う準備ができているか?
ザハロワ氏:我々はNATOとの関係を推進していたが、一方的に連絡がブロックされた。その後、一定期間を置いて、彼らは連絡再開を決めた。その決定がなされたのち、我々はすぐに、協力を妨げたのは我々ではないので、NATOとの対話に障壁は存在しないと述べた。ただし、協力は相互的尊重の中で、対等な立場で行われるべきだ。
我々は、すべての紛争は対話を通じて解決されるべきだと考えている。 NATOとの連絡を中断することは間違っている。相互作用のメカニズムは、比較的穏やかな時期だけではなく、すべてが悪くなっている危機の期間においても、対話の上に構築されてきたのだから。