ロシア科学アカデミー極東研究所日本研究センターのワレリー・キスタノフ所長は、インタビューで次のように語った-
「日本の内閣改造が露日関係に影響を与えることは一切ないと思っている。安倍首相が作成した外交政策を実施してきた岸田文雄外相は留任する。」
キスタノフ氏によると、最近の露日外交協力の重要な成果の一つとして、9月にロシアで開かれる東方経済フォーラムに安倍首相が訪れる計画を挙げることができる。この訪問中に、プーチン大統領の日本訪問について明確になる可能性がある。
キスタノフ氏は、「ロシアはこれが全ての形式を踏まえたれっきとした公式訪問であることを望んでいる。この訪問で経済協力の一部を含む目に見える肯定的な結果に達するためだ。これは私の個人的な見解だが、日本にはこの訪問を非公式の形に持っていこうとするある種のムードがある」との見方を示している。
キスタノフ氏によると、日本側のこのようなアプローチは、露日間の対話発展に関心を持たない米国からの圧力の結果だという。しかしキスタノフ氏は、それだけが理由ではないとして、次のように語っている-
「私には、日本の人々はまさに非公式の状況の方が複雑な問題を解決しやすいと感じているように思われる。かつて日本側は、クラスノヤルスクで行われた当時のエリツィン大統領と橋本首相の『ノーネクタイ』会談に大きな期待をかけた。」
この記念すべき会談では、もう少しで平和条約締結問題が解決するところだったものの、合意には至らなかった。もし日本側がまさに非公式の会談にこぎつけたとしたら、プーチン大統領との非公式会談は安倍首相の役に立つだろうか?それともかつてのクラスノヤルスクと同じような結果に終わるのだろうか?それは時が教えてくれるだろう。