しかし、「グリーンピース」と国際環境保護団体「国境のない川」は、湖にとって壊滅的な計画の実施を防止するため、モンゴルのプロジェクトを閉鎖しようとしている。科学者によると、水力発電所の建設は、湖に害を与えるだけでなく、魚や鳥の希少種の絶滅につながるおそれもある。「湖の水位の低下およびその段階的な浅瀬化により、アラル海の状況が繰り返されるかもしれない」と繰り返しロシア天然資源省は述べている。しかも、近年、バイカルは、それでなくても水量不足に苦しんでいた。外交手段を通じてプロジェクトの停止を達成するロシア側のすべての試みは結果をもたらさなかった。今年の6月にはこの問題に関する自らの立場をプーチン大統領も、タシケントで開かれたモンゴルのツァヒアギイン・エルベグドルジ大統領、中国の習近平国家主席との会談で述べている。
モンゴルのプロジェクトの資金調達役を世界銀行と中国が買って出た。しかし国際環境保護団体とロシア大統領のメッセージを受け、世界銀行は環境影響評価の必要性について語った。中国はプロジェクトのために10億ドルを供給するプロセスを停止した。ユネスコも懸念を表明した。一方、水力発電所プロジェクトのディレクター、オドフ・ドゥルゼ氏は、環境問題に関するロシアの懸念は根拠がなく、とロシア、中国、ユネスコの異議は政治的に動機づけられていると述べた。 「私たちがあきらめたら、ロシアや中国の許可なしには何もできないということになってしまう」と同氏は述べ、水力発電所建設が計画されている「エギイン・ゴル」は国境を越える川ではなく、ならば建設はモンゴルの内政問題だと強調した。世界銀行と中国がプロジェクトへの資金拠出を停止した今、モンゴルはノルウェー、韓国、日本など他の国からの資金調達を模索する準備ができている、とオドフ・ドゥルゼ氏。日本はバイカル湖を殺すプロジェクトに参加することに合意するのか?
先に伝えられたところによると、バイカルで、焼けた松の代わりに250万本以上の松が植えられた。