タイムズ紙はロシアの軍事プレゼンスの強化と、NATOを震撼させた軍事クーデター未遂を起こしたトルコとが関係を改善したことについて、ロシア政府の隠し持つ意図は不可解と首を傾げた。またプーチン大統領がセルゲイ・イワノフ元大統領府長官の解任を決定したことも、ロシア政治の専門家らは予想外と驚きを隠していない。
タイムズ紙は、ロシアはNATO内の意見の相違を逆手にとって自国に有利に利用するという見方を示している。一方のトルコだが、すでに国防分野で新パートナー探しを表明しており、NATO内ではこれはロシアを指したものととらえられている。タイムズ紙はNATOはトルコ加盟には異議を示していないものの、トルコは西側から次第に乖離している感がぬぐえないと指摘している。