国防費の増額要求の理由としては朝鮮民主主義人民共和国のミサイル発射実験が挙げられている。北朝鮮が先日、発射した射程距離1000キロの弾道ミサイルは日本の排他的経済水域に落下している。
ミサイル防衛を強化するとして1050億円がパトリオット(PAC-3)ミサイル取得費に充てられている。
このほか新たな国防予算では米国の最新の海上配備型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」の取得費が初めて計上された。このミサイルは最高高度が1000キロ。早期警報を持つイージス艦への搭載用ではないかとされている。
日経新聞の報道ではミサイル実験は今年秋にもハワイ諸島近海で行われ、来年2017年からは生産が開始。
産経新聞によれば日本が開発を望んでいる潜水艦は300キロの射程距離を持つミサイルを搭載するもの。この潜水艦は領土論争における日本の立場を強化することを目的に2023年までに尖閣諸島付近に配備される。
日本の2018年までの国防強化中期計画で見込まれている毎年の軍事(防衛)費の伸びは、今回の概算要求よりはるかに低い0.8%となっている。