日本人ママとロシア人パパ、生まれた時から僕達ずっとバイリンガル!

© Sputnik / Liudmila Saakyan一家の兄(イワン君)と妹(アンナさん)
一家の兄(イワン君)と妹(アンナさん) - Sputnik 日本
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日本の厚生労働省のデータによれば、1965年の日本人の国際結婚の件数は4156件だったのに対し、その後数十年間その数は、絶えず増えてきたとのことだ。ピークを迎えたのは2006年で、ほぼ4万5千組の国際カップルが誕生した。国際結婚の年平均件数は、およそ2万件である。

日本国内ナンバー1の紹介型恋愛・婚活アプリMatch Alarm(マッチアラーム)がユーザーを対象に行った、国際結婚に関するアンケート調査によれば、男性の59%、女性の69,2%が外国人との結婚に肯定的だった。そうした人達は「世界がグローバル化している中、国際結婚は普通のことで、愛に国境はない」と考えている。一方外国人との結婚に否定的な態度をとる人は、その理由として互いの文化的違いや言葉の壁の問題を挙げた。

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一家の兄(イワン君)と妹(アンナさん)

言葉の壁は、悪名高い表現だが、時折それは、家族の間だけではなく国際関係の障害になる。しかし、赤ちゃんの時からバイリンガルの環境で育った子供、例えば、両親が違った言葉を話す家庭に生まれた赤ちゃんは、この壁を誰よりも容易に乗り越えている。彼らは、両親と絶えず、それぞれの母国語で話している。もし2つの言語が絶えず積極的に使われている状況で育ったならば、将来その子は、住む場所や職業を選択したりする時など、また他の多くの場合でも、明らかに特権的なチャンスを手にする可能性がある。 スプートニク日本のリュドミラ・サーキャン記者は、夏休みを現在モスクワで過ごしている、札幌在住のヤシモフ/佐々木さん御一家(ママは日本人、パパはロシア人)一家の兄(イワン君)と妹(アンナさん)にインタビューした-

「私の名前はアンナ、10歳です。」
「僕の名前はイワン、12歳です。オーストラリアのキャーンズで生まれてメルボルンで育ち、今は1年間、日本に住むことになりました。札幌の新川西中学校に通っています。」
記者「お父さんとお母さんについて教えて下さい。」
「お父さんはロシア人で、セルゲイ・ヤシモフと言います。お母さんは、佐々木ジュンコという日本人です。」
記者「札幌には、御親戚がいらっしゃるのですか?」
「はい、ママの両親が住んでいます。」
記者:「モスクワにも、おじいさんとおばあさんがいますね。」
「パパの両親、リューダとワレーラです。」
記者「それで今回モスクワに遊びに来たのですね。夏休みはどこで過ごしましたか?」
「フォローミ-・キャンプという楽しいキャンプに参加しました。ディスコや音楽会が好きでした。スポーツもしました。クエストみたいなものがあっていろいろなものを見つけたり、バドミントンをしました。ファイナルに入って中三ぐらいの女の子と戦って3位になりました。」
記者「イワン君にとって一番楽しかったのは?」
「映画を見るのが一番面白かった。」
記者「ロシアの女の子や男の子と話して、お互い理解できましたか?」
「ちょっと難しかったけど、まあまあ大丈夫でした。」
記者「何語で話したのですか?」
「キャンプでは、英語も日本語も誰も知らないので、ロシア語をしゃべりました。」
「よく言葉が混ざってしまうので、少し難しかったが、よく理解できたと思います。」
記者「二人とも、三か国語を話しますが、一番簡単なのは、また一番難しいのは何語ですか?」
「オーストラリアで育てられたので、簡単なのはきっと英語です。でも今日本に住んでいるので、日本語もよくなぅています。ロシア語ももっと勉強したい。三か国語話せるので、大きくなったら英語の先生になりたいです。」
「私は英語が一番簡単。日本語は、漢字もあるけど何かちょっと難しい。ロシア語もちょっと難しい。」
記者「でもいろいろしゃべれますね。ロシアのアニメや映画は理解できますか?」
「はい、分かります。ロシアのアニメでは『マーシャとクマさん』が好きです。」
記者「夏休み中、モスクワ郊外にあるおばあさんとおじいさんのサマーハウスで過ごしましたが、気に入りましたか?」
「キノコ採りに行ったり、とってきたキノコを食べたり、外にいるのが楽しかった。パパとキノコを採りに行った時、一か所で11個ものキノコを見つけ『マジックスポット』という名前を付けました。」
「自然の中なので気持ちがいい。キノコ採りに行くのが大好き。夜にはたき火をしてリラックスしました。」
記者「大人になったら、どこに住みたいですか?」
「まだ決めていない。いろいろな場所に行って、一番きれいなところ、好きな場所に移りたい。」
「小さいころの友達がオーストラリアにたくさん住んでいたので、大人になったらオーストラリアに住みたいと思っていたが、だんだん成長するにつれて、別の外国に住みたくなりました。」
記者「モスクワで一番印象深かったところはどこ?」
「クレムリンと赤の広場です。とてもきれいで面白い。」
「同じくクレムリンと赤の広場が、広々していて面白かった。前に来た時行ったトレチャコフ美術館の絵も面白かった。」
記者「二人の趣味、好きなスポーツは?」
「サッカーが好きなので、大人になったらプロのサッカー選手になりたい。ハリーポッター・シリーズの本を読むのも大好き。」
「小さい時から体操をしているので、選手になってオリンピックに出たい。他にダンスも大好き。」

オーディオフォーマットで聞くにはリンク先へ移動してください

この後「みんなが元気で楽しいことがいっぱいありますように」とのメッセージを伝えた後、二人は「カチューシャ」をロシア語で歌ってくれた。

21世紀の世界は、ますます開かれて行っている。商品や情報、科学的文化的価値観、労働力の交換、ツーリズムや国際的な教育プログラムの発展、そして国際結婚の増加は、世界のグローバル化のプロセスであり、好むと好まざるとにかかわらず、それらは避けることができない。つまり、一つの外国語だけ習得しても、もはやそれは特権ではなく、むしろ必要不可欠なことになっているのだ。国際的問題の専門家達は、バイリンガルが増えることは、まさに現代の特徴だと考えている。

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