極東発展省のアレクサンドル・ガルシカ大臣は第2回東方経済フォーラムを目前に控えた9月1日、ルスキー島でのブリーフィングにのぞみ、極東のビジネス発展に巨大な影響を及ぼしているのはこのフォーラムに日本、韓国の両首脳が出席していることだとして、次のように語っている。
ガルシカ大臣はさらに日本政府内でロシアとの経済関係拡大を担当する大臣という新たな役職が設けられたことの重要性を指摘した。「我々はこれを(新たな役職の創設を)日本政府が露日経済関係を集中的に拡大させたいと望んでいる証拠だと受け取っている。」ガルシカ大臣は記者団からの質問にこのように語っている。
もちろん日本企が極東プロジェクトへの投資を決める上で影響を与えているのは完全に経済的なファクターであるというのも間違いではない。ロシアは極東への投資を誘致する上で外国企業に対し、出来上がったインフラ、行政プロセスの緩和、税の優遇策、プロジェクトへの融資支援、人材の確保、製品の輸出に際しての協力を提供している。
JBICはすでに極東で初のプロジェクトへの融資を行なっており、ウラジオストクのフォーラムのフィールドではJBICと極東投資誘致および輸出支援局との間に極東の先進発展領域(TOR)へ日本の投資を呼び込むための共同プラットフォームの創設についての合意が調印されることになっている。この合意が弾みとなり、日本からは実に多くの企業が進出するに違いない。
今日、極東発展プロジェクトにおける外国からの直接投資額は2億2000万ルーブル(日本円で)。この投資額で1位と2位を占めているのはそれぞれ中国、日本だ。だが欧州、豪州の投資家らもますます多くの関心を表し始めている。第2回東方経済フォーラムでは総額1兆7千億ルーブル(日本円で)という記録的な値の210の合意が調印されることになっている。
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