中国との関係について、大統領は「レベルにおいても質においても高い関係が保障されている」と指摘した。
欧米、西側諸国との関係について触れた際、プーチン大統領は、米国で秋に実施される大統領選挙について注意を向け、次のような人物と関わりを持ちたいと語った—「責任をもって決定を下し、達成された合意を遂行できるような人物と交渉したい。もちろん、この人物が、米国民の信頼を獲得していることが必要だ。そうであれば、この人物には、あらゆる合意遂行のための単なる希望のみならず、強い政治的意志があるに違いない。ホワイトハウスの新しい主の名前は、全く意味を持たない。」
またプーチン大統領は、トルコとの関係について、ロシア政府は、トルコ政府と建設的対話を確立する用意があるとし「トルコストリーム」のようなエネルギー領域での巨大プロジェクトを示した。
またプーチン大統領は、2018年のロシア大統領選挙の見通しについても触れ、自分が出馬するかどうかはまだ決めていないとしながらも、次のように指摘した—「いかなる場合でも、我々(自分や政府及び大統領府のメンバーら)は、すでに現在、ロシアを今後どう発展させてゆくかについて、政治的、国内政治的そして経済的プロセスについて考えなくてはならない。それゆえ我々はもう、2018年以後の発展戦略(何よりもまず経済的な)に取り組んでいる。ロシアの歴史における最もつらい時期を乗り越えたと思う、我々は前進あるのみ、強くなってゆくのみだ。」
なおインタビューの中でプーチン大統領は又、自分の家族についても触れた。大統領は「自分の娘に何か、例えば政界での仕事など、求める権利は自分にはない」と述べ、次のように続けた—
インタビューの最後にプーチン大統領は、ロシアを理解し感じたいと希望する人達すべてに対し、ロシアの古典文学、トルストイやチェーホフ、ゴーゴリ、ツルゲーネフを読み、チャイコフスキーの音楽を聞き、ロシアバレエを鑑賞するよう勧めた。また大統領は、肝心なことは、ロシア人と接することだとし「ロシア人には顕著な特徴が一つある。あらゆる国の人にもそれは恐らくあると思うが、ロシア人には、その特徴が特に明らかだ。それは正義を目指す志である。」