ポケモンGOにロシア正教や非常事態省はどう対応しているか?

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世界中を席巻したゲームポケモンGOは、漫画的でドラマチックな歴史を作り出している。ロシアもその例外ではない。ロシアではポケモンGOの公式的は販売は、サーバーの問題から一定期間延期されたものの、モバイルアプリケーションは、AppStore やGoogle Playで使用可能であり、ポケモンマニアは若者達の間で絶えず増えている。

こうした傾向には、ラヴロフ外相さえ注意を向け、9月1日の新学期スタートの日、モスクワ国際関係大学で学生の前であいさつをした際「ポケモンをゲット」しソーシャルネットを楽しむ世代が、人間同士の交流を壊してしまわないよう期待感を明らかにした。

ラヴロフ外相は、次のように述べている-「ここ数年我々は、いかなる情報コミュニケーション技術も、たとえそれが最新のものであっても、目と目を合わせてする対話に取って代わることはできないという事に納得した」。

一方9月3日、ウラル地方の中心都市エカテリンブルグでは、反目に火をつけ信者を冒涜したとしてウラル人文大学の学生ルスラン・ソコロフスキイ容疑者が逮捕された。彼は、教会内部でバーチャルモンスター捕獲の様子をスマートフォンで撮影、それをネットに投稿した。彼が罰せられた基本的な理由は「ポケモン・ゲット」のために教会内部に入り込んだこと自体ではない。その時間、礼拝は行われておらず、彼は誰の邪魔もしなかった。しかし、ロシア正教会と総主教に対し侮辱的な発言をしたことが問題となった。この学生は、自宅からの外出禁止処分を受けた後、自由の身となった。

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ロシア正教会は当初から、ポケモンマニアに対し極めて否定的な立場をとった。例えば「ボージヤ・ヴォーリャ(神の意志)」運動の指導者、ドミトリイ・ツァリオノフ氏は、自身のツイッターの中で、ゲームのヒーロー達を「日本の悪魔ども」と呼び、そうしたゲームに興じる人達を「アイフォンを持ったゾンビ」と名付けている。一方逆に、多くのカトリック教会や英国国教会、その他の欧州の教会は、この新しい「オモチャ」に満足しているようだ。西側の一連の教会活動家の意見では、若い人達が、ますます教会に通わなくなっている中、ポケモンGOは、彼らを教会に引き付ける素晴らしい方法だと捉えている。

一方ロシアでは別の発想もある。若者の関心を18日に実施されるロシア下院選挙の投票に引き付けるため、レニングラード州議会のウラジーミル・ペトロフ議員はポケモンGOを利用してはどうかと提案した。

彼は、アプリケーションの開発者に、すべての投票所に珍しいポケモンが現れるよう頼んではどうかと述べている-「有権者の中で最も投票率が低いのが若者達だ。ポケモンというユニークな方法を使えば、我々は、若者達も選挙に引き付けることができるだろう」

さてロシアにおいてポケモンGOに対し、最もプラグマチックな立場をとっているのは、何と言っても非常事態省である。彼らは、安全にポケモンをゲットするための手引きを準備した。ウラジーミル・プチコフ非常事態相は、次のように述べている-「ポケモンGOは一方では、面白い現代のゲームであるが、他方では、多くの人達が現実生活から離れ、信号や道路標識に注意を払わなかったりして、危険な事態を引き起こす。ある一人が情報を送ると、何千人もの人達が一か所に集まり、一匹のポケモンをとり合う場合もある。これも危ない。あらゆることを想定した措置が必要だ。問題が生じるのを避けるため、我々は、総合的な方策を講じている」。

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