対空防衛用の地対空ミサイル・システム「ブーク」のあらゆるコンポーネントを主に製造しているロシアのメーカー「アルマズ-アンテイ」社は、理論的に筋の通った2つのフィールド実験を行い、国際委員会が、明らかな事実を無視し、マレー機を撃墜したミサイルのタイプ、爆発の場所及びミサイル発射の場所を誤って特定したことを立証した。
「アルマズ-アンテイ」が実施した実験の中で、標的となった航空機の外壁には、何十もの「バーバチキ(蝶)」タイプの貫通孔があったことが明らかとなった。しかし、問題のマレー機МН17便の機体には、そうしたものはない。この事は、委員会によるミサイルの弾頭部分(子爆弾「バーバチキ」を含んでいるという)の特定、そして当然ながらミサイルそのものの特定が正しくなかったことを物語っている。
マレー機の残骸の表面には、貫通していない多くのひっかき傷のような跡が見られるが、これは、多くの破片が、機体内を貫かずに接触軌道に沿って移動したことを裏付けている。しかし実験で撃墜した機体では、破片が飛行機の別の側に穴を開けて貫通していた。この事は、子爆弾がマレー機を破壊したと国際委員会が特定した角度の誤り、つまりミサイルが打ち上げられた場所特定の誤りを証拠立てている。
なおAntiBellingcatの文書集「マレー機MH17便に関する公開情報の捏造:あれから2年」が、ロシア語と英語で公表された。
これは、2014年7月17日、ドネツク人民共和国上空で起きたマレー機撃墜事件にロシアが直接・間接的に関与していると指摘する、2016年7月15日インターネット集団Bellingcatが出した最終報告に対し、AntiBellingcatと自ら名乗るロシアのブロガーグループが反論した答えである。
責任ある専門家達が出した資料は、Bellingcatの文書や写真、ビデオ、証言が、完全に捏造されたものであることを、一目でわかるように明瞭に示している。