研究作業の過程で、専門家らは、ネアンデルタール人14人の耳小骨をコンピューター断層撮影の助けを借りて調査した。その結果、現代人との本質的違いが明らかになった。普通我々の耳には、鐙(あぶみ)骨、砧(きぬた)骨、槌(つち)骨という3つ耳小骨があり、これらが、外事から内耳に音の振動を伝達している。
しかし学者の主張によれば、ネアンデルタール人の耳小骨は現在人のそれと大きく異なっている。例えば、ネアンデルタール人の槌骨と現代人のそれとの違いは、人間とチンパンジーとの間の違い以上に大きい。比べてみると、ネアンデルタール人のものの方が進化しており、人間のそれは遅れているとのことだ。
それにもかかわらず学者達は、ネアンデルタール人の平均的な耳は、現代人と同様に機能していたようだと結論付けている。
先に、英国ノッティンガム・トレント大学の学者たちが3Dプリンターで作られた人間のモデルを開発し、若手外科医の実習に使われる、と報じられた。