SBI証券のシニアマーケットアナリスト、藤本誠之氏は、「OPECでの減産合意は意外だった。これまで1バレル40─50ドルで推移していた米原油先物価格は60ドル程度まで上昇する可能性があり、世界的に好材料として受け止められるのではないか。きょうの日本株にとっても石油関連株を中心に堅調な相場付きになりそう」だとの考えを示した。ロイター通信が報じた。
専門家たちは、制限合意したものの市場の状況は不安定だと指摘している。J.P.モルガン・アセット・マネジメントの日本のグローバル・ マーケット・ストラテジスト、重見吉徳氏は、OPECが合意を最後まで履行するかを見届ける必要があるとの見方を示した。
またソシエテ・ジェネラルのマイケル・ウィット ナー氏は、「市場からの供給量が減るという点ではなく、サウジアラビアが再び積極的な供給調整役に戻ることを示唆している点で極めて意義深い。市場から石油供給量がどの程度減るのかはまだ分からない。個人的には、産油国が一堂に会し決定を下したということがより重要だ」と指摘した。ロイター通信が報じた。
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