抗議グループ「クライメイト・ダイレクト・アクション」はSNS上に抗議行動の模様を撮影したビデオを公開し、「ダコタ・アクセス・パイプライン」に反対する先住民への連帯の意を表した。
「ダコタ・アクセス・パイプライン」プロジェクトはノースダコタから米国のメキシコ湾沿岸部へと石油パイプラインを敷設する、総工費37億ドルの巨大計画。敷設はスタンディングロック・スー族の居住地のすぐ近くを通り、彼らの聖地や水源を横断することから先住民のみならず米国全土の活動家、有名人からも反対の声が挙げられている。
公式者、敷設企業、専門家らは抗議行動でバルブが閉められたことで圧力の上下による石油漏れの環境汚染リスクが著しく上がったと指摘している。これに対し活動家らはバルブを閉めることで環境汚染を引き起こすことのないよう数ヶ月にわたる事前の入念な調査を行ったと反撃している。
このパイプラインはカナダで採掘される石油を最高で日量280万バレル輸送している。
カナダのパイプライン敷設企業「エンブリッジ」は現在、ミネソタ州の67のパイプラインのうち4本が一時的に閉められているものの、供給に支障はないと発表。米石油ガス会社「スペクトラエナジー」社はモンタナにある同社の汲み上げ施設でバルブの弁が閉められたため、同社は一時パイプをストップさせたことを明らかにしている。