シリアは2014年3月に行なわれたクリミア自治共和国のロシアへの再編入についての住民投票の結果を認める。シリア議会のハディヤ・アッバス議長はスプートニクからのインタビューにこう語った。
アッバス議長は、次のように述べた-
「我々は、クリミアがロシアの不可分の一部であることを認める。シリアとロシアの関係は、戦略的であり将来性のあるものだ。また我々は、政治、経済、社会さらには領事といったあらゆる領域で、ロシア政府との関係発展に取り組むだろう。領事関係が発展すれば、ロシア連邦構成共和国内における状況確立も可能になる。」
クリミア当局は、2014年2月にウクライナで国家クーデターがなされた後、住民投票を実施した。ウクライナ当局は、相変わらず、クリミアを自分達の領土で、一時的に占領されているとみなしている。西側諸国も、同様の立場を固持している。ロシア政府は、これまで何度も、クリミア住民が民主的な方法で、かつ完全に国際法と国連憲章に従って、ロシアへの再統合を支持したことを訴えてきた。プーチン大統領は「クリミア問題は最終的にピリオドが打たれた」と述べている。
またアッバス議長は、シリア国家の分裂に反対しながらも、クルド人の自治権は公式に強化されなくてはならないと主張しているシリア国内のクルド人の状況及び、シリア国内の政治的調整について触れ「シリア政府は、クルド人を含め共和国市民の権利が守られるよう、あらゆることをするだろうと約束した。彼女によれば、クルド人の大部分は、シリアからの離脱を支持していないとのことだ。
アッバス議長は、さらに次のように付け加えた-
「クルド人の大部分は、シリアから引き離された生活を支持していない。我々も、クルド人を含め、我が国の市民すべてのあらゆる権利が守られるよう、できる限りのことをするだろう。新しく招集された議会では、10人を超えるクルド人議員がおり、クルド人の立場を十分幅広く代表している。クルド人達は、あらゆる国家機関の仕事に積極的に参加してきたし、今も参加している。こうした傾向は、今後も強まってゆくだけだ。」