トランプ氏には疲労感が感じられ、言い争いではクリントン候補に譲歩する場面も多かったため、これが選挙前のレースで勝つ最後一手を損なった。クリントン候補はトランプ候補のスキャンダルの全てを数え上げてねじ伏せたが、トランプ氏もクリントン氏を「悪い女性」と呼び、大統領に選ばれる権利が果たしてあるかのかと反撃した。
一方でトランプ氏は選挙結果をまっすぐ受け入れることはしないとの声明を表し、これで大センセーションを呼んだ。TV討論でトランプ氏は選挙で敗北した場合、これを認めるかとの問いへの即答を避け、「時が来ればわかる」「あなた方は心配して待っていればいい」と語るにとどめた。
クリントン候補は、「私に言わせてください。これは悲惨なことですからね。毎回ドナルドさんは自分の期待とはずれたことがおきると、なんでもこれは自分に対する事実のすり替えだというんですよ」と語っている。
なお、米大統領戦前最後の第3ラウンド目のテレビ討論が行われた。