船は一昼夜あまりウラジオストクに滞在する。クルーズ船で到着した観光客向け72時間ビザなし制度の枠組みを利用してのものだ。この間、乗客は、シベリア鉄道の短い区間を乗ったり、マリインスキー劇場の沿海州支部を見学するなど、ウラジオストクの観光スポットを見ることができる。21日正午に10月には出港し、日本の敦賀港を目指す。
В четверг Владивосток посетит круизный лайнер Pacific Venushttps://t.co/2uFJd0c00G pic.twitter.com/eU7M93ymrN
— Новости Владивостока (@newsvlru) 17 октября 2016 г.
沿海地方の観光部門によると、2016年の最初の9ヶ月間、ウラジオストクとその周辺を約50万の外国人観光客が訪れた。うち約7000人が日本人。あまりに少ない数字だ。数日前、共同通信は、日本政府はロシアとの経済協力強化の枠組みの中で、ロシア極東への日本人の旅行を奨励するよう、各旅行代理店に勧告した、と報じた。観光の分野を含めた活性化についてはウラジオストクで9月に開催された第二回東方経済フォーラム後にみられるようになった。
当時安倍首相は、ウラジオストクを一緒に現代的で快適な都市にするようプーチン大統領に提案した。 「プーチン大統領はウラジオストクを自由ヌリヌィ港とし、往年の、真の国際都市としての面目を取り戻させたいと思っておいでなのでしょう。郷愁を誘う、革命前の建築物、ソヴィエト時代の特徴あるデザイン、それに現代の意匠が入り混じり、海と、丘からなる独特の美を活かしながら、住民にとって便利で、観光客にとっては魅力あふれるウラジオストクを育てていく営みに、日本を加えてください」。
ウラジオストク海上駅は今年5つのクルーズ船を受け入れていた。アルタニア、コスタ・ビクトリア、サン・プリンセス、中国台山、日本丸だ。パシフィックビーナスは今年の第6番目だ。来年は15隻の外国船が入港することが期待されている。
また、アジア最大のロウコストキャリアであるマレーシアのエア・アジアも沿海州への日本からの観光客の流れを後押しする。同社の社長で共同所有者トニー・フェルナンデス氏によると、2017年1月から日本の子会社がウラジオストクから東京への便を就航させるという。