報告書によると、3分割案は(1)札幌市や函館市を含む中央部と南部(2)旭川市や稚内市を含む北部(3)帯広市や釧路市を含む東部-に分割。2分割案は東部とそれ以外の二つに分けた。
北海道には179の市町村(北方領土を除く)があり、面積は九州7県の約2倍と広大。「分割すれば、きめ細かい行政運営ができるようになる」「道民の約3分の1が札幌市に集中する状況が改善される」といった着想から、2015年12月に研究会が発足した。
研究会会長の喜多龍一道議は報告書を提出後、記者団に対し「合意形成は難しいと思うが、北海道を割ることも、地方創生の力強い道の一つだと思う」と分県案の意義を説明した。
実際の分県には、住民投票で道民の過半数の同意を得て、特別法を制定する必要がある。