この決議案は賛成131票、反対3票(米国、ウクライナ、パラウ)と棄権48カ国で承認された。昨2015年はこの決議案にカナダも反対したものの、今年は欧州の大多数の諸国と同じく棄権にまわった。
決議案には過去のナチズム、ネオナチズムを賛美する記念碑の建立、街頭デモといった形でのナチズムの横行に対する憂慮が強調されている。これに関係して第2次世界大戦時にナチズムと闘った人々の記念碑が侮辱され、破壊される事態にも話は及んでいる。
決議案はこのほかにもホロコーストの否定ないしは拒否の試みを激しく糾弾しているほか、宗教に対する不寛容、迫害、あるいは特定の市民または一定の民族集団や宗教集団に対する暴力の現れと闘っていく必要性を指摘している。