メッセンジャーは水星にある直径約2キロのクレーター663個を研究した。水星の両極には、およそ50メートルの太さの、水からできた氷が発見された。論文は科学誌『Icarus 』に掲載された。
メッセンジャーは氷の上空を飛行し、氷の数を数えた。以前は水星を水のない星だと考えていた学者は、得られた数字に非常に驚いた。一方、いかに水星に水が現れたのかという問題は、今に至るまで謎のままだ。
水星には大気がなく、水からできた氷のある、影のかかった地域は非常に少ないと宇宙物理学者は述べる。この事実は、水星内部にさらに多くの水がある可能性があると考える理由を与える。
なおNASAの水星調査ミッションにより得られたデータによると、水星には現在までずっと地殻変動が活発な可能性がある。以前はこのような活動のしるしは地球でのみ観測されていた。