フィヨン氏は社会、経済問題では右派、中道派陣営のほかのライバルと立場は似通っているものの、外交問題に対する姿勢は異なり、「最も親ロシア派の候補」と呼ばれてきた。
フィヨン氏は国際政策に関するよりプログマティックな姿勢で他のライバル候補に際立った。シリアについては「ダーイシュ(IS,イスラム国)」に勝ち、テロ闘争に勝つためにアサド氏とのコンタクト回復をためらいなく呼びかけており、ロシアとの統一した国際連合軍の創設はかかせないと主張している。
フィヨン氏は米国との戦略的同盟には疑いを抱いてはいないものの、仏現政権の対露政策については愚かな失敗とこきおろしている。
サルコジ前大統領はすでにフィヨン氏の当選を祝したメッセージを送っている。
「フランソワ・フィヨン氏の勝利を心から祝いたい。これからの政治闘争での成功を祈念する。」サルコジ氏はツィッターにこうした声明を表した。
サルコジ氏は、右派と中道は2017年5月の政権交代をなんとしても勝ち取るためにフィヨン氏の周りに一つにまとまるべきと指摘している。