村岡県知事:私はロシアへ行きたいと思っていますが、まだ行ったことがありません。
記者:ロシアのイメージはどのようなものでしょうか。
知事:ロシアは非常に広大な国土で、本当に多くの民族がいます。また寒さもとても厳しい所だと思いますが、ただ、そういう環境もあって、優れた芸術家、文学者など、素晴らしい人々がたくさんいらっしゃいますね。
記者:歴史的に山口県とロシアは様々な接点があるそうですね。山口県の中のロシアについて教えて下さい。
知事:長門市では日露戦争の時に亡くなったロシア兵のお墓を建てて、今でも地元の人が慰霊祭を行うなど、長い繋がりがあります。そして、県内の産業でロシアに進出している所もあります。例えば、ユニクロ(ファーストリテイリング)は山口県の企業です。あとは、山口県は石炭の輸入量、取扱量が日本一なのですが、ロシアからも石炭を輸入しています。また、安倍総理も国会でおっしゃいましたが、カニカマを作る機械で、世界シェア7割を持っている企業が山口県にあります。ここもロシアで展開して、カニカマを作っていますね。「ヤナギヤ」という会社です。そのような優れた技術を持つ企業がロシアと繋がりを持って、活動しています。
知事:総理は普通に話すと、ざっくばらんというか、気さくな方で、非常に話しやすくて優しい方です。初めて会った人でも、あまり緊張せずに総理と話せるのではないかと思います。そういった独特の雰囲気を持った方ですね。
記者:今回の日露首脳会談は日露関係の一つの節目となると思います。さて、今後は県知事として山口県をどのようにしていきたいとお考えでしょうか。
知事:こういった形で山口県に世界から注目が集まったので、このチャンスを是非活かしたいと思っています。今日もメディアの方が各国から大勢来られましたが、山口県の魅力をよく知ってもらって、どんどん山口県に来てもらい、素晴らしい景観も知っていただき、「ここに行きたいな」と思ってもらえれば良いなと思います。そういう中で観光客をどんどん増やしていって、山口県の活性化につながるような活動をしていきたいと思います。
(チンギス・トゥグートフ)