今年夏、ポケモンGOは莫大な人気を博した。発売開始から数ヶ月で15億人以上がダウンロード。ハーバード大学のキャサリン・ホー氏は同僚グループと組んで、8月はじめに定期的にポケモンGOをやっているボランタリーの被験者1000人ほどをつのり、スマートフォンに万歩計をダウンロードしてもらった。数週間後、研究者らが被験者らの万歩計を調べたところ、ポケモンGOをプレイしている人は普通の生活を送る人と比べ、平均で毎日1000歩多く、800-1000メートル長い距離を歩いていることがわかった。
研究者によると、1000歩は急がない足取りでおよそ11分歩いた距離に相当する。世界保健機構(WHO)が体型を維持するために必要だと提唱する歩数のほぼ半分にあたる。
ところが調査では、この思わぬ長所の効果はほぼ5週間たらずと長くは続かないことがわかった。原因はポケモンGOのプレイヤの熱中はそう長くはもたず、プレイ時間は徐々に短くなる傾向を見せたからだ。
ホー氏の同僚で調査に参加したエリック・リム氏はゲームに飽きる時期が訪れた際に、この先体操、散歩など活発な運動に従事させる方法を考え出す必要と指摘している。