彼女は、東アレッポで3日間過ごし、NATOやペルシャ湾岸諸国の支援を受けた武装テロリストグループから町を解放する作戦が展開された際、人々が避難する様子を自分の目で見た。また彼女は、多くの市民と、過去、現在、未来のアレッポについて語り合う事が出来た。
地元の人達の言葉を引用し、ヴァネッサさんは、アレッポには長い間、食べ物がなかったと伝えた。テロリストらは、人道援助の食糧を受け取ると、ひどく値を釣り上げてそれらを売っていたという。ハナノ地区では、ある女性など、ひざまずいてテロリストらに食料を乞うほどだったとのことだ。しかし女性は、わずかの食糧を得る代わりに、銃をくわえさせられ殺された。こうしたテロリストらの不道徳さは、スナイパーらがイスラム礼拝堂に陣地を置いていたことにも表れていた。一般市民には、医薬品は全く与えられず、市民は、医療援助をテロリストらに求めるのをただ恐れていた。現在、包囲時に負傷した人々に対しては、ロシア人医師達が迅速に治療にあたっている。
さらにヴァネッサさんは現地で、シリア政府軍兵士へのインタビューにも成功した。彼女は次のように述べている-「多くの兵士達は、特にハナノ地区で私が見た兵士達、私が話した兵士達は、アレッポ解放後、家に帰ることができました。多くの人は、シリア政府軍部隊が、普通のシリア国民からなっていることをすっかり忘れています。アレッポの解放は、多くの兵士達にとって、故郷の家へ帰れることを意味するものでした。一体何のために誰が、テロリストから町を解放した後で、狼藉を働き、自分達の同胞を処刑したり殺したりするでしょうか? そんな事、矛盾しています!」
このように強調したヴァネッサさんは最後に「マスメディアの代表が、この4年間してきた欺瞞が、平和的に暮してきた一般住民の苦しみを深め、住民の避難問題に取り組んできたシリア政府や軍の作業を妨げたのだ」と付け加えた。
なお先に伝えられたところでは、一昼夜で約6400人がアレッポの町を離れたとのことだ。