2016年は死亡数が過去最悪になった上、地中海を無事渡り終えた人の数は去年に比べ著しく下がった。スプートニクは、地中海で移民を乗せた船を助けるNGO団体『SOS Méditerranée(SOS 地中海)』の共同設立者であり、会長のソフィー・ボー(Sophie Beau)さんにインタビューをした。
スプートニク:あなたたちが、海を渡ろうと挑戦するよう人々の背中を押している、という非難にはどうお答えしますか?
ソフィーさん「多くの難民、移民は何があろうと、地中海を渡ろうと試みているなか、地中海には救助船が1つもなかった。まさにその瞬間、我々は欧州市民協会『SOS Méditerranée』の設立を決めた。それは、地中海での救助メカニズムが全く欠けていたためだ。我々は目の前で人々を見殺しにして、何もしないなんてことはできない。これは、法的、道徳的な義務であり、漁師として、そして人道的な労働者としての我々の義理だ。一方、EU諸国がこの救助に幅広い参加を取らないことは、全く受け入れがたいことだ。」