中国空母の動向注視 首相、オバマ氏と最後の会談

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安倍晋三首相は日本時間28日午前、オバマ米大統領とハワイ・ホノルルの米太平洋軍司令部で会談し、西太平洋での中国空母の初航行について、中長期的観点からも動向を注視すべきだとの認識で一致した。共同通信が報じた。

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安倍首相は、オバマ氏が在任中の2014年、米大統領として初めて沖縄県・尖閣諸島について日本防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象だと明言したことは「力強い」として謝意を伝えた。

会談で両首脳は、中国空母の動向に絡んでインド洋と太平洋を自由で開かれた海域とし安定と繁栄を確保するため、インドやオーストラリアなど沿岸国との協力強化を図ることも申し合わせた。首相は自ら掲げた「積極的平和主義」と、オバマ氏のアジア重視戦略「リバランス」との連携が日米同盟の強化につながったと評価した。

双方は、北朝鮮の核・ミサイル問題で国連安全保障理事会が採択した新たな制裁決議の履行に向けて協力する方針で一致した。TPPはトランプ氏の離脱表明で先行きが不透明になる中、首相は自由貿易体制を後退させてはならないとしてトランプ次期政権に粘り強く働き掛ける考えを示した。

両氏の在任期間が重なる過去4年間で、正式な会談は9回目。オバマ氏は来年1月のトランプ政権発足で退任するため、最後の首脳会談となった。

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