電通は「重く受け止めている。このような事態を招き、関係各位におわびする」とのコメントを発表した。
昨年12月に亡くなった高橋さんはうつ症状を発症前、労使協定で定めた上限を超える残業をしていた。厚労省は他の社員にも違法な残業をさせていたとみて、東京労働局の過重労働撲滅特別対策班を投入。11月7日に本社などを家宅捜索していた。
書類送検容疑は、電通と上司に当たる幹部は高橋さんに違法な残業をさせた上、勤務時間を過少申告させた疑い。
遺族の代理人弁護士によると、高橋さんは昨年4月に入社し、その年の12月25日、東京都内の社宅から飛び降りて死亡。今年9月に労災認定された。うつ病発症前の1カ月の残業時間は100時間を超え、その前の月の約40時間から急増していた。