全てのコンポーネントは実質的に著しい増加をみせている。商業原油在庫は150万バレルの予想に対して400万バレル増加し、ガソリン在庫は500万バレル、そして石油精製品在庫は830万バレル増加した。
総在庫量は1340万バレルの増加となり、2015年4月以来最大の週間増加となった。産油量も2015年春以来最大の伸びで、日量17万6000バレルの増加となった。米国の産油量は現在日量およそ900万バレル。一方で原油価格は高騰している。
それはなぜか?もちろん投機筋の操作を無視することはできないが、客観的な理由がある。
それは、米製油所の記録的な需要だ。報告書では処理量が日量41万8000バレル増加し、1710万バレルになったと述べられている。これほどの需要は大昔の1989年以来だ。
在庫量の増加については季節要因が働いているため、驚くことは何もない。なおまさにこの季節要因により、製油所の需要は今後数週間にわたって維持される可能性がある。