エジプト政府は現在、日本の教育に高い関心を示し、児童、生徒に掃除や日直当番をさせるなどして規律や協調性を身に付けさせる「日本式教育」を一部の小中学校で導入している。研究所はこうした国の方針に沿う形で、日本に関する情報センターの役割を担う。
カイロ大によると、大学院修了者ら若手の日本研究者約10人を採用。日本の大学の図書館と連携し、一部のデジタル資料をエジプト国内から閲覧できる仕組みをつくり研究環境を整備する。エジプトの社会人を対象にした日本に関する公開講座も開催する方針だ。
カイロ大は1974年、文学部に日本語日本文学科を設立。中東やアフリカでの日本語教育の拠点として発展した。エジプトで活躍する翻訳家や日本語観光ガイドの多くが同学科出身。