同社の中辻真氏は、次のように述べている-「仮想対話の相手になる人工知能の大部分は、ある現実的な質問には、短く答えることができるが、人生や愛といった質問に対する答えは大変複雑で難しく、まる1ページのテキストになってしまう。そうした答えには、普通、家族や学校、仕事など様々なカテゴリーの間の多くの相互関係が絡んでくるからだ。そのため答えの作成は、極めて難しい課題になる。」
その点、システムOshi-elは、問いのテキストの中で見つけられたカギとなる言葉をもとにベースから選び出された、しかるべき提案を選択し組み合わせるという。今のところ、問いに対する答えは「紋切り型のような感じ」はあるが、すべて意味がある。
米ペンシルバニア州にあるカーネギー・メロン大学のディ・ワン(Di Wang)氏は「こうしたシステムは今のところ、抽象的なテーマについて自分でエッセイを書く状態にはない。驚くべきことは、人々が与えられる答えの正しさを、実際あまり気にせず、彼らが、正しい事ではなく、必要な事を聞きたいと思っていることだ」と述べている。
先に伝えられたところ、本の公益財団法人がん研究会は、2021年には人工知能を使ってがんの診断と治療方針の決定を行うと発表した。